講師インタビュー ①

講師インタビュー:伊泉龍一 先生

Q:先生の少年時代はどんな感じだったのでしょう。
  「超常現象」や「占い」などに関心があったのですか?

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 普通の子供時代でしたよ。
残念ながら「超常現象」や「占い」にはあまり関心がありませんでした。

ただし超常現象の中で例外だったのは、超能力やUFO!
SFをよく読んでいたので割と好きでしたね。ちなみに幽霊とかは全く信じていませんでした。
「占い」については、自分が何座なのかもよくわかっていなかったんです。
山羊座だっけ、牡羊座かな?なんて具合に、山羊と牡羊の区別すらついていなかった(笑)

嫌いというわけではなく、好き嫌い以前の問題ですね。
今もそうだけど、基本的に自分の未来がどうなるのか
「占い」的に気にしたこともありませんし、本当に現実主義なんです。
神秘体験などのドラマチックなことは一切なく、逆にがっかりさせてしまうかもしれませんね。

Q:現実主義者の先生が「占い」の世界に足を踏み入れたきっかけとは?

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 これも良く聞かれますが、僕は10代の頃SF小説が好きで
ハヤカワSF文庫(現・ハヤカワ文庫SF)や創元社から出版される翻訳書をよく読んでいました。

ハードなSFも嫌いじゃないけど、哲学的な要素があるものに惹かれていて。
その中でも特に気に入って読んでいたのが、フィリップ・K・ディック(※1)。

ディックの作品の主人公はダメ人間が多くてね(笑)
そのダメっぷりが、なんとなく10代のヤル気のない時期に心情的にフィットしてたんだと思います。
(もちろん、今読んでどう感じるかはわかりませんが・・・)

ディックの「高い城の男」という作品を読んだ時
登場人物が【易経を行動指針としている】のが面白かったんです!
それが占いに関心を持った最初かもしれません。
だからといって実際に占いをやってみようと思ったわけではなく、頭の片隅に残った程度でした。

Q:その後「占い」と実際に関わるまでには、どんな経緯があったのでしょうか?

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 知人からタロット・カードをもらったのがきっかけです!
最初は「占い」として使うというよりも、その絵柄が面白いと感じたんですよね。

それからタロットの図像について調べてみようと思って
ヨーロッパの歴史や文化を研究するようになったんです。
「占い」自体に関しては、その過程で実際にタロット占いを試していくうちに、次第に興味を持ち始めました。

「占い」は根拠がなくても、ある一定のルールにのっとってやった結果一つの答えが出ますよね。
四柱推命だったら命式、西洋占星術だったらホロスコープを作って分析すると、何らかの答えが導き出される。
自分の普段の考え方やアプローチと違う視点が生まれるのが、案外面白いなと思いました。

一方タロット・カードは、なにげなく手にした本やラジオから流れる情報など
ちょっとしたことがヒントになるのと同じです。

意図的ではなく「偶然に出会ったこと」がメッセージとして受け取られ
その結果、自分の視点を変える力となることもあるんじゃないのかな。
何の意味もなくたまたま起こった偶然に、ハッと気づかされることがあるような気がします。

実際タロットには今でも新しい発見があります。
「占い」だけではなく、日常のあらゆる現象に重ね合わせることができる
「とても現実的なツール」だと思いますよ!

Q:「占い」の仕事をしていく上で、影響が大きかったものはありますか?

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 柔軟な発想といった点では、海外の哲学書から受けた影響が大きいですね。
哲学書を手にしたのは、前述したディックの小説がきっかけでした。

印象に残っているのは、ファイヤアーベント(※2)の翻訳本!
特に「絶対的な価値というものを相対化する視点」という考え方は
タロットの「パースペクティブ(※3)」の発想につながっています。

Q:なるほど、とっても哲学的な面からタロットの世界への扉が開いたのですね。
  ところで、伊泉先生はご自分では「占い」はなさらないのですか?

ごくたまには占いますよ。

でもあまり「占い」で物事を決めることは少ないですね。

基本的には流れに身を任せて生きています。

Q:先生が好きなことや得意なことについて教えて下さい。

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 自分の得意分野は引きこもって執筆すること!
好きだし、こちらに時間をかけていきたいですね。

今も執筆しなくてはならないものが山積みなので・・・
正直もっと一人になる時間が欲しいところ、引きこもりたいです(笑)

Q:伊泉先生はどのように気分転換されますか?
  おすすめスポットなどがあったら教えて下さい。

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 うーん、スポットというか、移動している時間が好きです。
車を運転している最中に、仕事とは全く関係ない事柄について考えたりするのがとても気分転換になりますね。
新幹線や飛行機を使う時も、単純に移動している時間を楽しみにしていたりします。

私はタロットや西洋占星術を教えていますが
実はヨーロッパよりアジア圏を旅行するのが好きなんです。

アジアだとマレーシア、清潔だし治安も安定しています。
イスラム文化圏ですので、日本にはない異文化体験も出来ますよ。
個人的には和食よりも中華が好きなので、台湾や中国を旅するのも楽しいですね。

Q:最近のホットなテーマについて教えてください。

ここ最近ずっと「スピリチュアリズムやチャネリング(※4)の歴史」に関する書籍に携わっています!

蓋を開けてみたら、これが膨大なものになってしまって。
当初考えていたよりずいぶんボリュームのあるものになりますね。

現在のところ19世紀後半の内容を中心に執筆しています。

Q:そういった情報はどこから入手されるのですか?

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 主に海外の文献ですね。
当時の書籍から雑誌、新聞に及ぶまで全てダイレクトに読み込んでいきます。

あとはインターネットを通じて外国の専門サイトをフルに活用しています。
スピリチュアリズムやチャネリングに関する歴史背景については
日本国内で流通している書籍が非常に少ないんですよ。
だけど英語圏では専門的な研究書も数多く出ていますので、それらがとても参考になります!

Q:伊泉先生は執筆、講演やセミナーなど多方面でご活躍ですね。
  今後の展望をお聞かせ下さい。

講師インタビュー 伊泉龍一 先生 執筆を中心にしていくつもりですが、みなさんの前でお話させて頂くのも楽しいし、よい刺激になります!

生徒さんがお持ちになるタロット・リーディングの事例もとても勉強になるので、今後もバランスを取って活動していくつもりです。

あとまだ先の話になりますが
19世紀後半~現代に至るまでのヒーリング(※5)の歴史などについても色々調べてみたいと思います。

インタビュー内 用語解説

※1 フィリップ・K・ディック(Philip Kindred Dick、1922- 1996年)
アメリカのSF作家。ディックほど現代哲学に影響を与えたSF作家はいない。
そのポストモダン性の予示は多くの哲学者に注目された。
主著に「高い城の男」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「流れよ我が涙、と警官は言った」など。

※2 ポール・ファイヤアーベント(Paul Karl Feyerabend、1924-1994年)
オーストリア出身の科学哲学者。新科学哲学のリーダーとして知られている。
科学へのアナーキスティックな見方と普遍的な方法論の否定によって有名となり
科学社会学においても影響力を持つ人物。主著に「方法への挑戦」「自由人のための知」など。

※3 パースペクティブ(perspective)
①透視図(法)、遠近法  ②眺め、眺望、遠景 ③遠近感 (eプログレッシブ英和中辞典より)
伊泉先生のタロット講座ではおなじみの用語。
講座では「それぞれのカードの視点」及び「それぞれのカードの視点からみえてくる世界」という意味で用いられている。

※4 チャネリング(channeling, channelling)
常識的な通信手段では情報をやりとりできないような相手(何か高次の霊的存在)とコミュニケーションをすること。
1980年代以降、米国でさかんにこの意味で使われるようになり広まった用語である。

※5 ヒーリング(healing)
病気を治癒させたり、症状を軽快にさせるための行為のこと。
日本では特に、代替医療や超能力、霊能力による治療、ファンタジーでの魔法などによるものを指す。
また心理的な安心感を与える「癒し(いやし)」という意味でも使われる。

※Wikipediaを参照しています

バックナンバー

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